介護士がはたらく職場の一つである介護付有料老人ホームでは、介護士にどのようなスキルが求められるのでしょうか?
1つ目には、介護士としての介護スキルが挙げられます。介護付有料老人ホームの中には、比較的健康で介護のニーズが低い入居者がいる一方で、介護ケアを必要とする入居者もいます。そのため、介護士として最低限の知識やスキルは持っていなければいけないでしょう。特に、入浴介助や食事介助などは、高いスキルと経験値が求められる介護職務です。
2つ目に求められるスキルは、コミュニケーションスキルです。様々な要介護や要支援の入居者が同じ空間で暮らす中では、それぞれの入居者に対して必要なサービスを提供することが求められます。入居者が何を必要としているかは、コミュニケーションによってヒアリングが可能です。もしも介護士が話しかけづらい雰囲気を持っていたり、話が分かりづらかったりすると、入居者からは「会話をしたくない介護士」というレッテルを貼られてしまいます。普段の挨拶や世間話を重ねることによって入居者の心を開き、何を考えていてどんなケアを必要としているのかを把握するコミュニケーションスキルは、介護付有料老人ホームだけでなく介護を必要とする施設で働く際には必要不可欠なスキルです。
3つ目のスキルは、プランニングスキルです。遠足などのイベントを企画するスキルに加えて施設と掛け合う交渉スキルなどは、介護士として介護付有料老人ホームで働く上では持っていると役立つスキルです。